▲日本映画復興賞の「賞状」と「記念の盾」を掲げて挨拶する藤田廣登氏
受賞挨拶で、藤田廣登氏(「全国の会」事務局は、「この1年間で450会場、8万人余が鑑賞する大運動に発展した。
伊藤千代子と治安維持法下の抵抗と闘いの総学習運動、治安維持法国賠同盟の提唱と底力、全民主勢力の共同の力が創り出したもので、
受賞名は「桂監督と映画製作を支援する全国の会」となっているが、この映画の製作・上映運動に携わった日本中のすべての人々に与えられた賞である。
そして今、この映画が戦争する国へと暴走する岸田政権への反撃の原動力ともなっている」と述べました。
「全国の会」を支える治安維持法国賠同盟の吉田万三会長は、「新コロナ禍のもとで治安維持法犠牲者の顕彰運動の一環として日本中の民主勢力と協同して取り組んだ。
今、岸田政権が推し進めている大軍拡路線の情勢に、この伊藤千代子の作品はまさにタイムリーです。何とか工夫して多くの青年たちにみてもらい、
バトンタッチしていきたい」と述べました。
次いで、「受賞記念上映運動全国交流会」が開かれ、小松実同盟副会長が挨拶、「受賞をバネに戦争する国づくりへの反撃を開始しよう、
治安維持法国賠同盟運動がその一翼を担おう」と呼びかけました。
藤田廣登氏からは、「第3次上映運動では、現在の情勢を撃っていく意義を持つこの映画を今年中に10万人に、近い将来、人口比1000人に1人の鑑賞にまで高めよう」
と提起しました。
交流会では、北海道・畠山忠弘・隼野弘子、山梨・田中鉄夫、長野・佐藤喜久雄、埼玉・大野辰男、千葉・小松敦、東京・中嶋郁雄氏らが
「取組みの報告と第3次上映運動への展望」を語り、全行政区・市町村、島嶼部への展開、青年層への働きかけや人口比での追求などを重視して取組むことが強調されました。